心の居場所


なんだろう。

男の子と喋っても平気だった。

私男嫌いなおったのかな?

そう思うとなんだか、心が軽くなった。

「悠奈、さっきからなにニヤニヤしてるの?
気持ち悪いんだけど…。」

モップをかけながら、真琴が冷ややかな目で見てくる。

「え、私ニヤニヤしてないよ!?」

私は慌ててしまいモップを落としてしまった。

「ふーん。」

真琴はさっさとモップかけを終わらせて、彼氏の元へ走っていった。

真琴の彼氏は3年生。

サッカー部の部長さんと付き合っている。

美男美女でお似合い。

幸せそうな真琴。

私もいつか、あんな風に男の人の隣で笑えるのかな…。

「悠奈ちゃん!」

「きゃっ!!」

この声は…。

後ろを振り向くと、

「日向悠星…。」

「あったりー!
って、またフルネーム?」

私は彼の横をすり抜けて、モップを片付ける。

「俺さぁー。」

体育倉庫の中に散らばったボールを片付けていると、扉の前で日向くんが大声を出した。

「今度の試合、スタメンなの。」

「え!?」

日向くんもバスケ部。

バスケが上手いと聞いたけど、まさか1年でスタメンなんて…。

「すごいだろ?」

キラキラした笑顔で私に近づく。

「すごい!
すごいよ、日向くん!!」

私は思わず、日向くんに飛びつく。

「え、ちょ、悠奈ちゃ…うわっ!」

日向くんはバランスを崩して、その場に倒れてしまった。

「おーい。
ここのドア開けっ放しだぞ。
まったくバスケ部は…。」

ガラガラガラ

「「え?」」

日向くんと私の声がかぶる。