心の居場所


「あ、そうそう。
あのさ、日向くん、橘くんと仲良いよね?」

「仲良いけど?」

「あのさ、橘くんに千夏のことどう思ってるか聞いてくれない?」

「千夏ちゃんのこと?
あぁ、あそこ今喧嘩中だよな。
いいよ。」

私は彼の言葉を聞いて、顔を上げた。

「本当!?」

だけど、彼は不敵に笑みを浮かべ、

「その代わり…。」

と、続けた。

「来週の土曜日、俺とデートな?」

「は?」

デート?

誰と誰が?

私と日向くんが?

「え、いやだ。」

私はきっぱりと断る。

「じゃあ、俺は聞かないよ?」

ニヤッと笑い、私を見つめる。

「…。
わかった。
しょうがないから、デートしてあげる。」

私はそう言うと、立ち上がり、ドアへと向かう。

「は?
お前どこ行くんだよ?」

「え、どこって部活だけど。
私自分のところ終わったし。」

それだけ言い、私は資料室を出た。

出た後に、資料室から、

「あんのやろーーー!」

と、叫び声が聞こえた。