心の居場所


どれくらいの間泣いてたんだろう。

私は、そっと彼の胸板を押して、体を引き離す。

「ありがとう。」

「ん。
もう平気か?」

心配そうに彼が私の顔を覗き込む。

「うん。
もう大丈夫。」

私はうつむいていた顔を上げ、笑う。

「っ!」

彼は急に右手で顔を抑えた。

「え、えと…?」

戸惑いながら言葉を探していると、

「初めて俺に笑顔向けてくれた…。」

耳まで真っ赤になりながら、彼はそう言った。