心の居場所


それでも、時間は流れるもので気付けばもう放課後。

私は今、資料室の整理をしている。

「よっと…。
あっ!」

脚立につまづき、私は前のめりになる。

ガシャーーンッ

…サイアク。

ダンボールの中に入っていたガラクタ的なものが飛び散った。

「もう、サイアク。
ってか、日向悠星は、まだなの!?」

そう、彼はもうとっくに放課後だというのに来ない。

「俺のこと呼んだ?」

ニヤッと笑って扉の前に立っている。

「別に呼んでない。
早くやって。」

そう言うと、彼は私の方へ近づいてきた。

「ちょ、な、なに!?」

私は思わず後ずさりする。

後ろにダンボールの山があり、私はそれ以上逃げられなかった。

「なぁ、お前気づいてる?
ここ密室。」

彼の目はしっかりと私を捉えている。

「だ、だからなに…。」

彼は急にパッと離れて、

「動揺してる。
初めて俺に向かって真顔じゃなかった。」

そう言って、少しご機嫌な日向悠星。

「バカみたい。」

「俺はバカでいいの。」

「あっそ。」