幻の恋

「大丈夫!?」

「あ、はい。」
大丈夫です、そう言おうと思ったのに驚いて最後のほうは音にならなかった。

そこにいたのは王子だった。
いつの間にか体育館前にまで来ていたらしい。

「本当にごめんね、コントロールミスしちやって。」

「あ、大丈夫、そこまで強くなかったから...」

そう言ったものの、実はめちゃくちゃ痛い。

でも王子の前でそんなことは言えず、嘘をついてしまった。