6月の花婿にさよならを[短編]




「結羽は俺にとって妹同然の存在だけど、いつの間にか、お前も大人っぽくなったんだな。」



「…うん」



私のワンピース姿にそう感じたのかな?私はただ小さく頷いた。



…このタイミングでそういうことを言ってしまうから、爽ちゃんってなかなか罪な男だ。



しかも頭をポンポンと軽く叩いてきてさ…そんなの、ドキドキにしちゃうに決まってるでしょう?



ああもう、悔しいな。



爽ちゃんへの想いを断ち切れる気配が、まるでない。



だけど…間違いなくこれから、爽ちゃんと恵さんが結ばれる。



永遠の愛を誓って、海と空にも祝福されながら、幸せなキスを交わすんだ。



私はそれを分かっていて、今ここにいる。



だから…



「爽ちゃん、あのね。」



私は顔を上げて、大好きな人の目をじっと見つめた。