やさしさだけをもとめないで。

「ああ・・・・・・そうなの?私は、恋のキューピットですかぁ?」

なつみは、すねたように言う。
今年の春は、
もう終わりなのかもしれない。

この席替えというか。ランオウ学園を、同じく卒業する三人は、共にすれ違ったちょっと、
冗談にすぎない恋をした。