やさしさだけをもとめないで。

あたしは、
声を上げた。

「マオ。うっうーん、チャッチャイム。帰らなくちゃ。」

「今日は、俺といて?ダメ?」

「あっ。・・・・・・いいよ。」

断れなかった。

マオの甘ったれな優しい口調に。のせられた。

君。マオって。
幼なじみほったらかして。
あたしといいの?