「それ以上やったら警察呼ぶ」
尊がお父さんに凄んだ。
「ごめんごめん、嫉妬すんなよ、お前は俺の自慢の息子だよ」
お父さんは尊の頭に手を置いて、ポンポンとした。
どうしてこの人が美人な奥さんを手に入れられたのかがよくわかる。
「さ、夕飯食べるか!」
そう言うと、お父さんは僕から離れて席についた。
ちらっと尊を見ると、不機嫌そうにしていた。
「お前も慣れてないで嫌がれよ」
そう言って、尊は僕と目を合わせずに席についた。
そのあとの夕食の間、尊はずっと不機嫌だった。
テレビの方を見て僕とはちっとも目を合わせてくれない。
自分で誘ったんだから、お父さんの反応とかは予想できたと思うんだけど、そんなに嫌だったのかな。
結局尊とは一言も話さないまま、僕は風呂に入った。


