指先に囚われて…



花火を見るために、私たちは屋台などの大通りから離れて数十分。


林の中を夕さんに連れられるがまま、歩き続けていた。





しばらく歩くと、木々がない開けた場所にでた。


「ここね、会社の同僚に聞いた穴場なんだ。そいつ、今年は彼女いないからって、教えてくれたんだ」


『へぇ…確かに、花火がよく見えそうですねっ♪』


「でしょ?…まぁ…他にも誰も来ないってとこもいいんだけどね」