指先に囚われて…



『はいはい、で?どうしたの?』


「はいはいって…やっぱり、わかってないんじゃん。まぁ、それが美弦なんだけどさ」


『ちょっ、それどういう意味?』


「そのままだもん♪」


『ふぅ…だから、何?私帰るよ?』


「え?!帰っちゃうの?今日合コンだよ?!」


『(でた…;またそれか)』


新南はほとんど毎日のように合コンの誘いをしてくる。


私が断るのを知っているくせに…。