指先に囚われて…



「美弦ちゃんっ!」


『夕さんっ♪』


後ろから声をかけられる。


振り返ると夕さんが目の前に…。


「ごめんね、待たせちゃったかな?」


『いえっ、私もさっき来たところなのでっ!』


夕さんは走ってきてくれたのか、首筋に一筋の汗が流れていた。


「遠くからでも、美弦ちゃんの姿が見えたから思わずね」


『そんな、急いでこないでも大丈夫ですよ?ちょっと、待ってくださいね』