指先に囚われて…



「美弦ちゃんこそ、結構おもいっきりぶつかったんじゃない?ごめんね、ちょっと驚かそうと思ったんだけど…痛かったよね」


一瞬、夢なんじゃないかと言葉を失った。


そこにいたのは、数週間ぶりに見る彼…夕さんだったから…。


『いえっ、あっ、だ、だいじょーぶでしゅっ!///』


鼻を抑えながら、言ったためかおかしな感じになってしまった。


「…っく、ごめんね。笑っちゃいけないのは分かってるんだけど…可愛いくてついね。鼻見せて?」


『(きゅんっ?///)なっ、ほんとっ、だいじょぶですからっ///』


顔を覗きこむように私に合わせて、屈んでくれ心配そうに見つめてくれるその優しさとで私の頭の中は爆発寸前;