指先に囚われて…



『行かないってば;それに、今日は…っていうか今日も!お店なの!』


「えぇ~…まぁ分かってたんだけどさ…いつかは参加してよねっ!」


『はいはい…』


この会話も高校入学当初から何回してきたことだろう。


そんなことを考え、ふと時計を見てみると…


『あっ!ごめん、新南!もうこんな時間!私、今日買い物しなくちゃだから帰るねっ!またねっ!』


「全く、美弦は抜けてるなぁ♪また月曜日ね!」


最後に後ろでそう呟いてる声が聞こえたけど、私は急いで学校を出た。



『(誰のせいだと思ってんのさっ!)』