「ねー。今日一緒に帰れる??」

「え、うん。大丈夫だよ。」

どうしたんだろ??

「穂佳ちゃん…。」

「え、え??」

私、赤いかも。名前で呼ばれて、ちょっとドキドキする。

「穂佳ちゃんってよんでいい?」

不安そうにきいてきて、可愛いくて。

「ふふ、うん。」

「笑ったでしょ。…って、そうそう。」

待ってて、そう言ってどこか行った佐野君。



しばらくすると、向こうから、騒がしい声が聞こえた。

…佐野君??

…と、んー。誰?