「ねぇ、春山くん。」
「………」
「明日からはライバルだけどさ、今は友達になろう!」
「はぁっ?!」
素っ頓狂な声を出してアホ面であろう(マスクで見えない)春山くん。
こんな春山くん初めて!
「今はクラスメートでしょ?
だから友達になりましょう!」
「なんで急にそうなるの?」
「うーん……?」
いざ、理由を聞かれると…。
ただ私は春山くんをもっと知りたいと思った。
だから友達になりたい!と。
「春山くんが気になるから!
もっと知りたいから!」
「っ!
おい、鈍感。もっと気をつけろ。」
耳を少し赤くしていつもと違う口調の春山くん。
らしくないと思った。

