近くの公園の、ベンチに座って。

「まず、美織が見たのは…」

誰ですか?

「俺の…。」

うん。

「姉ちゃん、なんだ。」

そう、姉ちゃ…って、

「ええええええ!?」

お姉さんー!?

「うん。…まあ、それで、姉ちゃんと一緒にいたのは、その、明日、美織の、誕生日、だから、プレゼント買いたくて。相談のってもらってた、んだ。」

畑山君の顔が、赤い…!!


「そ、うなんだ。で、でも、どうして、ごめんって言ったの??」

「俺のせいで美織が、泣いてたから。」

そんな。わたし、ばかって言っちゃった…


「あの、1日早いけど、おめでとう」

落ち込んでいたら、目の前に可愛いピンクの入れ物が渡されて。

「…!ありがとう!あの…開けて、いい?」

「うん。」

「…わああ!可愛いー!!」

「よ、かった…。」

中には、私が好きなデザインの、ブレスレットがはいってた。

「ありがとう!!ずぅっと大切にする!」

「…美織。こっち、向いて?」

「へ?どうしたの?」







「…!!!」

短い言葉が囁かれて、短いリップ音が聞こえて。私の頬が赤く染まった気がした。




『愛してる。』