引き出しを開ける。
小さな宝箱を取り出し鍵を開ける。

――昔の記憶が鮮明に思い出される。

宝箱に入っていたのは、夢の中でくれたペンダントだった。

――ルナとは、昔に出会ってた。
今日見た夢は出会ったあの日の出来事。
貰ったものは違ったが、確かにあの日、僕は泣いているルナを見つけた。
別れ際、居場所を教えてくれなかった。
また会えると教えてくれた。