「――アル! ほら! 綺麗!!」

ルナが今日一番の笑顔で喜びを訴えてくる。

「これあげる……!」
そういいながらルナはピンク色をした貝を差し出した。

「いいの?」
僕が問いかけるとルナはコクリと頷く。
「……今日のお礼」

――僕等は海でどれくらい遊んだんだろう。

「お腹空かない?」
少しお腹の空いてきた僕がルナに問いかける。
「私、お菓子持ってるよ……!」

そういってルナはポケットからマカロンを取り出して僕に差し出した。
「ありがとう!」
僕は笑顔で受け取ると、ルナも笑顔で返しマカロンを頬張り始めた。