街から遠く離れた静かなこの場所。
少し歩けば海が見える。
自然に囲まれた、少し森のようなところに僕の家はある。

窓から夏の日差しと心地よい風が入ってくる。

目が覚める。
時刻は午前7時。
今日の目覚めはとてもいい。
なにかいいことがありそうだ。

今日は何をしようか。

そんな事を考えながら僕は家の周りを散歩し始めた。
夏だというのに、葉が日差しを遮ってとても気持ちよかった。

「うっ、うぅっ……」

どんどん歩いていくと、どこから泣き声が聞こえてきた。
僕は草を掻き分けて声の主を探した。