私は今、優ちゃんの家の前で、優ちゃんが帰ってくるのを待っています。
今の季節は冬で、雪がパラパラ降っているからちょっと寒い。
「くしゅっ…遅いなぁー…」
「…何してんの?」
私が今日は諦めて帰ろうかと考えていた時、後ろから私のよく知っている人の声がした。
「優ちゃん!おかえりなさいっ!」
「何で俺の家の前にいるわけ?」
そう言って、私の手を掴んだ優ちゃん。
「つめてっ!…お前!いつからいたんだよ⁉︎」
「わかんない」
「普通、諦めて帰るだろ⁉︎バカじゃねぇーの?」
「優ちゃんに聞きたいことがあって…
」
「聞きたいこと?」
優ちゃんは、凄くイライラした顔で私を見下ろしてきた。
