和也はその言葉を言ったとたんに私から目をそらした。 そんな、わかりやすい嫌がり方をしても毎年ホワイトデーのお返しはしっかりくれる。しかも、私のぶんだけ手作りのクッキー なんだかんだ言ってもいい幼なじみ 「じゃあ、そろそろ俺は帰るね」 私は時計を見るともう5時を過ぎていた。 チョコレート作りに夢中になりすぎて時間を忘れていたのだ。