そして、中学校の卒業式の日。

「香織。あのさ、おれ、お前が好きなんだ。だから、おれ、絶対いつかお前のこと迎えに行くから待ってて!!」

「…うん!!」

見事両想いだった。

でも、付き合ってとか、言われてないからまだ付き合ってはいないんだと思う。

だから私はずっとずっと翔君を待ってる。

「なー!なー!香織だよな?!おれだよ!おれ!!」

「??どちら様ですか」

この人3年生?ってか誰??

「悲しいなー!おれのこと覚えてないかー佐藤優!優兄だよ!!」

優兄…。

って…。

「えっ?!あの優兄!?」

優兄は、私の家の隣に住んでいる幼なじみで、最近は全然会ってなかったんだけど。

「そぉーだ!!久しぶりだなー!ってかお前部活入る気あるか?」