10分後、うちの家が見えてきた。 「あれ?」 家の前に誰か立ってる? おそるおそる近づいてみると、 「伊吹君!?」 「あ、先輩。おかえりなさい」 そう、それはサッカー部の天使、伊吹君だった。 「ど、どうしたの?」 「先輩に頼み事があって……」 んー!困り顔も可愛いー♡ 「頼み事って?」 「スパイク買うの手伝ってくれませんか?俺まだよくわかんなくて」 「あぁ、スパイクね。確かに痛んでたよね。私も前から気になってたんだ」