言葉は続かなかった。 私の口は伊吹君の口にふさがれてしまったから。 「ちょ、やめて!」 思いっきり伊吹君を突き放す。 「何するのよ!!」 私はうっすら涙目。 伊吹君はまた黒い笑みをして、 「先輩のファーストキス、もらいました」 「なっ……!」