「あーあ。俺信用ないなぁ」


当たり前だよ。

あれだけ裏表激しいんだもん。


「先輩、好きな人いないんですよね」

「うん。いないけど?」


私は初恋まだの純情少女ですよ!どーせお子ちゃまですよ!

キッと睨むと伊吹君はクスッと笑って、


「じゃあ先輩、キスもまだなんですよね?」

「……はぁ?」


な、何言ってんの?

と、いきなり伊吹君の顔が目の前に来て、口との間がもはや5センチくらい。


「な、何……ん!」