いや、わかってるよ?

冗談って、わかってるよ?

でも、ニヤっと笑った先輩が可愛いくて、愛しくて、


「……」


俺は言葉が出せなかった。


「ア、アハハ、じょう…、って、わぁ」


どうしてもキスしたくなって、俺は先輩の手を引っ張ってひとけの少ない所に来た。