『なんでもない…こと…ない。』


『また思い出したのか?』


コクっと首を縦に降る。


あの過去をしる数少ない人の1人



おにぃは私が泣き止むまでずっと横にいてくれた。




ーーー…


『ずびっ 大丈夫!ずるるるる』


『きたなっ(笑)あやきたなっ!』


『アハハハきたなっーい!あたし!あーあ、ありがとおにぃ!』


『どいたま(笑)あっそーだ、あやさぁ、土曜日ライブこねぇ?俺らの』


ライブゥッ!?

『え!?おにぃ、バンド組んでるの!?うそ!ほんと!?え?メンバーは?え?どこ?ボーカル?ベース?ギター?ドラム?』

『一気に聞くなよ(笑)knockってゆーバンドで、メンバーは今日来てたろ?あいつ玲央ってんだけどあと、2人。俺はボーカルでレオはベース、ショウマはギターでライトがドラム』


レオさん…


玲央さん…



ふぅーん、フフフ!




『玲央さんかぁーフフフ』



名前を声に出して笑う私を少しびっくりしたように笑い何かを分かったような顔で私をみていたのを知らなかった。



きっと、おにぃは解ってたんだ。



私はもう堕ちてることを。