トイレに行く由里の顔は
明らかに涙を我慢してる顔で…


結局トイレから帰ってきたと思ったら そのまま帰ると言った由里。


ごめんな?泣かせたよな?


追いかけようと席を立とうとした瞬間
隣から聞こえた。

「春菜、由里ちゃん大丈夫?
連絡先教えてよ!
俺由里ちゃんともっと話したい!」


…は?嘘だろ?





ごめん。雰囲気とか悪くなるとか
そんなこと言ってられない。





「佑真、由里はダメ。
俺の彼女。」


「…は?」


明らかに驚いてる顔をした佑真。
そして知らなかったんだろう。
佑真と同じように驚いてる春菜ちゃん。



ごめんな?
お前が由里を気に入ったことは
送るって言い出した時点で
知ってたけどさ


…送るのはお前じゃなくて俺の役。



「最近できた彼女って
由里だから。
嫌々来たけどこんなんで仲悪くなるなんて嫌だし。

…ってことで帰るわ。
お金置いてくから。」



適当にお金をおいて店を出る。




ごめんな。すぐ追いつくから
由里、待ってろよ?


fin.