「そんなの知らない!帰…。」


「ごめん!待った?」


…え?嘘でしょ?








「待たせてごめんね。」
そう言ってきたのは
今日の合コン相手であろう男子5人。

その中にいる
ひとりの男の子と目があった。


なんでいるの?


ボソッ
「啓太…」

向こうもびっくりしたのか
目があったのにふいっ、とそらされた。


「ん?啓太知り合いでもいるの?」

そう言ったのはこっちでいう春菜的立場の人だろう。


「…いねえよ。」


は?完全に目があいましたよね?
あたしは他人と同じですか?
てか何でここにいるの?


「春菜、あたし帰るから。」

小声で春菜に耳打ちし帰ろうと
席を立とうとしたらまた腕を捕まれた。


「お願いします。
今帰ったら雰囲気悪くなるし!
あたしも含めみんな彼氏ほしいの!
お願い!!」