俺、お前に惚れてんだけど。



まー、里緒に一途なのは見ててわかるからいいんだけど馴れ馴れしいのがちょっとね。



「ダメダメ。今日は志帆と2人で行って来る」



「えー、そんなこと言ってナンパでもされたらどうすんだよ?」



子どもみたいにムスッと頬を膨らませる木下星矢。


それほど里緒のことが心配なんだね。



「大丈夫だよ、あたしが里緒を守るから」



ま、あたしといてナンパなんてありえないけどね。


でも万が一そんなことがあったら、なんとしてでも里緒を守らなきゃ。



「女のお前に守れるわけねーだろ」



木下星矢の隣からひょっこり現れたのは、不機嫌そうな顔をした久間君だった。