「で、さっきの話の続きなんだけどさ……」



チョコレートパフェが来たのを見計らって、真田君が口を開いた。


正直、今は話を聞ける状態じゃない。


晴斗のことが頭を支配している。


今頃何を話してるの?


姿は見えないけど、遠くから聞こえる早苗さんの高らかな笑い声にいちいち反応してるあたし。


ヨリが戻って……幸せなんだよね?


バイトだって……毎週休みを取ってデートするんでしょ?


サプライズでプレゼントを用意したり、早苗さんが喜びそうな所にデートに連れてったり。


うさニャンハウスにまで付き合ってくれた晴斗なら、早苗さんの為だったら何だってするはず。


それがわかるからツラい。


ツラくて胸が張り裂けそう。


なんであの時友達でいようなんて言ったんだろう。


晴斗の彼女になっていたら、こんな結末にならなかったかもしれない。


ちゃんと……あたしを選んでくれたかもしれないのに。