それから3日間、なぜか38度台の高熱が出てしまい学校を休んだ。


そのまま土曜日に入って、学校に行かずに済んだことにホッとしている。



こんな気持ちのまま晴斗に会いたくない。


あれから電話がかかって来たけど『もう好きじゃないから』って言われるのが怖くてムシしてしまっている。


メールも来たけど、返事をしていないどころか読んでさえもない。



ーーコンコン



「志帆?入るよ」



ドアの向こうから奏太の声がして、返事をする前にガチャッと開いた。



ベッドの上で大の字で寝そべっていたあたしは、目だけを奏太の方に向ける。



「相変わらず抜け殻みたいじゃん。どうしたの?俺で良かったら、話くらい聞くけど」



奏太は上下スウェットに、メガネをかけて勉強モード。


あたしの高校でも、もうすぐ期末テストがある。


だけど、今は勉強どころじゃない。



「そ、奏太〜……あたし、あたし……っ」