俺、お前に惚れてんだけど。



3人でお弁当を囲んだ教室の隅っこ。


真美のテニスの応援をしに、休みの日は杏と遠くの学校まで出かけたこともあった。


ずっと……ずっと一緒にいたあたし達。


同じ制服を着て登校したり、同じ教室で授業を受けることはこの先の未来にはない。



そんなことを考えたら、胸が苦しくて仕方なかった。



「ほら、行くよ〜!」



杏と真美に手を引かれてカラオケを出た後、プリクラを撮って家に帰る道を歩いた。



「あっという間の1日だったね」



しみじみと、どことなく名残惜しそうに口にする杏。