しばらくぼんやりしたまま動けなくて。
気付けば教室には誰もいなくて、ひとりぼっちで取り残されていた。
今頃……久間君はカラオケで楽しんでるのかな。
……帰ろう。
そう思って立ち上がった時だった。
ーーガラッ
「ひゃあ」
急に目の前のドアが開いたことにビックリして、思わず声が出た。
ビ、ビックリした〜。
バクンバクンと心臓が激しく動揺している。
「おせーし」
「え?」
見上げると、なぜか帰ったはずの久間君が目の前にいて。
拗ねたようにあたしを見下ろしていた。
「な、なんでいるの?」
わけがわからなくて目を見開く。
「一緒に帰ろうと思って」
「カラオケに行ったはずじゃ……」



