俺、お前に惚れてんだけど。



カラオケでは、旅立ちソングでかなり盛り上がった。



笑ったり泣いたりしながら懐かしい思い出話に花を咲かせて、気付くともう帰る時間。



あー、時間の流れってなんでこんなに早いんだろう。


まだまだ話し足りないから、もっとこうしていたいよ。


離れたくないよ。


だって、寂しすぎるもん。



「もー、志帆〜!いつまで泣いてんの?一生会えなくなるわけじゃないんだからさ!」



杏の腕にギュッと包まれ、さらに涙が溢れた。



わかってる。


わかってるんだけど、2人がもう同じ学校には居ないんだと思うととてつもなく寂しかった。