久間君がムクッと起き上がってソファーの上に座った。


眠そうに髪を掻きむしって、大きなアクビまでしている。



「なななな、なに……?」



っていうか、いつ起きたの?



2人きりの空間にドキドキと緊張で心臓がうるさい。



「ぷっ。なに意識してんだよ?」



「べべ、別に意識なんてしてないしっ!」



「ふーん」



トゲのある意味深な言い方をした久間君は、疑うような眼差しであたしを見つめる。



その視線にドキドキして、鼓動がどんどん大きくなっていった。