久間君は寝ているわけだけど、奏太が出て行った後の部屋はシーンとしていて。


スースー寝息を立てる久間君に、どうしても目がいってしまう。



途端に心臓が落ち着かなくなって、どこに座ればいいのかもわからずに立ち尽くす。



ど、どうしよう……。


なに意識しちゃってんの。


さっき、友達でいるって誓ったばっかなのに。



「んっ……」



ひぃっ!



小さく声を上げながら寝返りをした久間君に、ビックリして全身が大きく揺れた。



ーーガタッ



その瞬間、近くにあったマンガの本を踏んでしまいバランスを崩す。