「わ、可愛い〜!」



お土産の袋を開けた里緒がニコッと笑って見せる。



「でしょ?あたしとお揃いだよ〜!」



そう、お揃いのうさニャンタオル。


すごく可愛くて一目惚れしちゃったから、里緒にもあげたくなったんだ。


結局、お金が足りなくて欲しかった物は全部買えなかったんだけど。



「久間君もさ、いい加減そうに見えて実は志帆のことをよく考えてるよね」



「うーん。そう、かなぁ」



「そうだよ〜!星矢に『うさニャンハウスに行きたい!』なんて言ったら、絶対に付き合ってくれないと思うし」



「そう、かなぁ……?」



そうなのかなぁ。


あたしのこと……考えてくれてるの?


もう、よくわからなくなっちゃったよ。