駅から10分ぐらい歩いたところに存在している、とあるお店。


中には小さい子連れの家族や、小学生くらいの女の子がたくさん。



「来たかったんだろ?奏太から聞いた」



「う、うん……」



まさかまさか!


夢にまで見てたこのお店に来れるなんて。



「好きなんだろ?うさニャン」



久間君はクスッと笑ってあたしの顔を覗き込む。



「う、うん……」



好きだけど。


好きなんだけど。


でも……なんで久間君が。



「早く入ろうぜ」



不思議に思っていると、腕を強く引っ張られた。


中にはうさニャングッズがたくさん並んでいて、店内の造りも女の子らしくてすごく可愛い。


ヤバい。


テンション上がって来た。


まさか、夢だったうさニャンハウスに来れるなんて〜!!


自然と頬が緩んで、笑いまで漏れそうになる。


うさニャンは幼稚園の頃から大好きで、中学生くらいまでの女の子に大人気のキャラクター。


中身はうさぎなんだけど、ネコの着ぐるみを着てて可愛いんだぁ。



「あー!!ずっと欲しかった限定ストラップ〜!」