俺、お前に惚れてんだけど。



「お前……すげーな!普通、んな時ににんにく食わねーだろ?ははっ、しかも大盛りって……!男並みかよ……ぶっ、くくっ」



笑い過ぎて目に浮かんだ涙を指で拭いながら、久間君は楽しそうにケラケラ笑ってる。


あーあ。


思いっきり笑っちゃって、イケメンが台無しだよ。



「いいでしょ!なんか文句ある?男並みの胃袋を持った女子だっているんだからねっ!」



「はは……おもしれー!やっぱ最高だな、志帆は」



はいはい。


か弱い女の子じゃなくて悪かったね。


だけど、これでゲンメツされたはず!



だけど。



「にんにく好きなんだ?」



久間君はゲンメツした顔をするどころか、楽しげにそんなことを聞いて来た。