「深刻なことを言われたの?高校が違うから別れようとか……」 杏に言われて一瞬ギクッとした。 だって、半分は当たってる。 ま、高校が違うからとかそういうレベルの問題ではないんだけどね。 ヒリヒリ痛む胸を押さえながら、覚悟を決めて拳を握る。 「じ、実は……」 小学校の時から仲が良いこの2人には、今まで隠し事を一切したことがなかった。 だからあたしは、包み隠さずにさっきのことを話した。 家族のことも良く知ってるし、あたし達3人は本当の姉妹のように育って来たんだ。