俺、お前に惚れてんだけど。



「してねーよ。可愛いって意味で言ったんだよ」



か、可愛い……!?


聞き慣れない言葉に頬がボッと熱くなる。


ダメダメ、流されちゃ。


当初の目的を忘れちゃいけない。



気を取り直したところで、電車がちょうど終点に到着。



あたしと久間君はそのまますぐに電車を降りた。



「ねぇ、どこ行くの……?」



未だに行き先を教えてくれないから、気になって気になって仕方なかった。



「腹減らねー?朝も食ってねーし、どっか入ろうぜ」



「え?あ……そうだね」



そういえば、もうお昼を過ぎてる。


あたしも朝はあんまり食べれなかったから、お腹がペコペコだった。



「何食いたい?」



「え?あー……パスタ!」