さて、いよいよレンジとなった自分自身で冒険に出かけてみよう。

年甲斐もなくワクワクしていた、パソコンのモニターの前に座っているにも関わらず想像できないほど大きな世界を旅する事ができる。
子供の頃の自分に見せてやりたい。きっと「うわー、うわー」と言葉にならない言葉を発するだろう。

「聞こえますか?レンジ」

中野の思考をよむようにストリが声をかけてくる。
どうやら洞窟の封印を解くことが必要らしい。そこにあるワープスポットから様々な街に行けるということだ。

いよいよ、ゲームらしくなってきた。

ふと時計に眼をやると0時をゆうに過ぎている、しまった明日は早出で4時には起きなければいけない、封印を解くことと遅刻してしまう恐怖を天秤にかけ、布団に潜り込んだ。

明日こそは・・・