レンジ

「聞こえますか？レンジ。あなたの頭の中から声をかけています。」

なるほど、ストリが消えるというのはこういう事か。

「これから、あなたがこの世界でわからないこと疑問に思った事はいつでも聞いてください。」

最近のゲームは本当に便利になったものだ、昔であれば説明書を見返して、それでもわからなければ友達に聞いたり、攻略本を立ち読みしたり。

今ではゲーム内でも教えてくれるし、インターネットもある。
友達の友達のお兄さんなどと言う芸能人と友達の神話めいた存在すら現代にはいないかもしれない。

簡単な操作の説明をストリに受けると早速街に行ってみることにした。どうやらそこに仲間が、いるらしい。

５つの選択肢の中からナディアの街を選んだ。

街に出てみると驚くほどのキャラクターでごった返していた。

左も右もイケメンに美女。よく見るとレンジのように良くも悪くも普通のキャラクターはいる。

「まいったな」

またしても声が漏れる。あれほど気に入っていたキャラクターに不満を漏らしそうになる。