「こんにちは、レンジ、私はストリあなたは異世界からアディアスタに召喚されました。」

ストリは今迄のシリーズと同じ様にこの世界を滅ぼそうとする魔王を倒して欲しいと言う。

「あなたはまだ実態がありません、私の力で肉体を授けましょう。私は消えますが、あなたの中にいつもいます」

キャラメイクというやつか。沢山の顔のパーツ、髪形、体型様々なものから選んでいく。
理想で固めたレンジは、酷く男前になった。
俺はコンプレックスの塊だったのだと痛感する。

一度リセットし、再度キャラメイクを始める、今度は理想ではなく、自分自身の心のままに、自分の代わりにレンジが全てを温められるように。

出来上がったキャラクターは自分でも驚くほど自分に似ていた。
身長は高くも低くもなく。体型は細身。髪形は少しツンと立てた黒髪。一重で切れ長の目。
世の中のイケメンとは程遠い風貌だ。

しかし、妙にこのキャラクターを気に入ってしまった。

「レンジよろしくな」

気がつくと画面に話しかけていた。