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「こはる・・・こはるん・・・」
圧迫感で目が覚めると、私の名前を呟きながら私に強く抱き着く京太がいた。
別れてからは絶対に名前で呼んでくれなかったが、寝ている時はよく名前を呼んでくれる。
私は、京太が「こはるん」というニックネームで呼んでくれるのがとても好きだった。
夢では呼んでくれているのだろうか。
京太が愛おしく感じ、私も強く抱きしめた。
「京太・・・好きだよ」
寝ている京太にはなんとでも言える。



そして私たちはこの日を境に会わなくなる・・・。

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