海斗side





今は8月


蒸し暑くなっている真夏だ





あの時から月華には1度も会っていない





目撃情報はバンバン入って来るんだけどな…





実は俺は今、誰にも言えない秘密がある





それは…





月華に、一目惚れしたこと





あんな綺麗でカッコいい女
初めて見たんだ





みんなは俺が月華に憧れていることは
前から知っているが
まさか月華に恋したなんて言えねえよ





奏「海斗?どうしたんだい?
ぼーっとしているが」



海「はっ?!?!」





おっと、まずいまずい


勘の良い奏にバレちまう



さすがに奏にも知られたくはない





奏「海斗がぼーっとするなんて珍しいん
じゃない? 恋でもした?」



海「はっ!俺がそんなわけあるかよ!」





やばいやばい

なんなんだあいつはエスパーか?





奏「まあいいけど。
もうじきあの期間が始まるんだから
シャキッとしてよ?」



海「ああ。わかってるよ。」