「今日のテストどうだった?」

「あー、大したことないかな。美咲は?」

「うーん…どうかな?まぁまぁかな。」

「まぁまぁか(笑)また勉強教えてあげないといけないのかな?」

「勇希先生ー!って?」

「生徒かよ(笑)」

「でも、勇希、教えるの上手いよね。」

「どうかな?」


何気ない話をして、1時間立ったら電話を切る。

今では切るのはすぐ切れるけど、最初の付き合いたての時はなかなか切れなくて、かなり時間経ったよな。



ベッドに寝転がり、目を瞑る。


さっきまで、美咲と楽しく喋ってたのに。忘れてたはずなのに。

何故か、帰りのことが蘇る。



なかなか寝付けられない。