「ちょっと体調悪いから、見学する。」
「そっか。大丈夫?具合悪くなったら保健室行くんだよ?」
「うんっ。ありがとう。」


ナナセ、お姉ちゃんみたい。
泣きそうになっちゃった。


体育の授業が始まってから、
私はずっとみんなを見ている。

すごくつまらないし、
運動は苦手だけど体動かしたい。


私が退屈そうにしていると、
先生がやってきた。


「西宮さん、大丈夫?」
「あっ、大丈夫です。」

体のこと、気にかけてくれてる。


授業が終わり、みんなは教室で着替える。
そこまで喋ったことがない女子から、

「西宮さん、大丈夫?」
と、声をかけてくれた。

急に何だろう?と思ったけど、
胸がキュッとしまった。